心のよりどころとなるご本尊(釈迦牟尼仏または三尊仏)をお仏壇におまつりすることが大事なことであり、ご先祖の供養そして日々の信仰実践に励んでいく場です。

 私たちの心のよりどころである釈迦牟尼仏や三尊仏を仏壇の中心に安置し、朝・夕家族一人ひとりが合掌礼拝することで、仏の教えにふれる深い因縁が結ばれることでしょうし明日を生きぬく勇気と力を得て日々の感謝の楽しい生きがいのある生活を送ることができるにちがいありません。

 お仏壇の前に座ることの大切さはご先祖を偲び、亡き人を縁としてお釈迦様からのメッセージを聞かせていただき、今を一生懸命与えられた生かされている生命(心)に少しでも気づかされることです。
 
●一般的に曹洞宗では金仏壇よりも唐木仏壇のほうを用います。
 
仏壇でなければならないのは燭台・香炉・花立ての三種類でこれを三具足といいます。
○お香や線香には、気を配り良いものをたきましょう。
○仏花はトゲ花・悪臭花・造花を避け、季節に応じて生けましょう。
 また、枯れた花はいつまでもお供えしないように注意しましょう。

常日頃、家庭で仏壇にお供えすること。給仕も供養の一つで欠かせないものです。
私たちの心を清め、信心を深めさせてくれるところから、人々に分け隔てなく与えて下さる仏の慈悲と智慧の徳をあらわしています。
すべての人々の心を温かく和やかにしてくれる仏の心を花にたとえ、その心が礼拝する人にわかるようにするためです。
灯明は、一切の闇を照らし、私たちの歩むべき道を正しく導いてくださる仏の智慧の光です。
お水はすべての生命の根源であり、また、すべての汚れを洗い浄めてくれることから、仏前にお供えする水のことを浄水といいます。
仏飯と霊供膳があります。いづれも尊い命を生かすための飲食をまず仏前にお供えして、いま生きていることを感謝します。仏飯は毎朝、炊きたてのご飯のお初をお供えします。霊供膳もできれば毎日お供えしたいものです。
 
 
 三尊仏は曹洞宗の本尊である釈迦牟尼仏を中央に向かって右に曹洞宗を開いた高祖 承陽大師(道元禅師)左に曹洞宗の発展のもとを築いた大祖 常済大師(瑩山禅師)の絵像が描かれているもの。
●(三尊仏)をはじめ本尊をおまつりする時は
  必ず菩提寺の指導を受けて下さい。

戒名というのは俗名にたいするもので、仏弟子としての名前です。
本来、戒名は亡くなってからいただくものではなく、生前に授戒会や在家得度式に参加して、戒師(戒を授ける僧侶)から戒名をつけていただくもの。


戒名は「院殿号」「院号」「道号」「戒名」「位号」の順に構成されており、ほとんどの場合は「道号・戒名・位号」となっています。そして、これらは二文字が原則です。
●「院号」― 本来は住居を意味した最上の尊称。
現在では、教団や菩提寺のみならず、国や地域社会のために特別貢献した篤信者に、その業績を讃えてつけられます。
●「位号」―(男性の場合)「居士」「信士」「禅定門」
      (女性の場合)「大姉」「信女」「禅定尼」となる。
また子供は、数え年で、3・4歳から15歳未満に「童子・童女」、2・3歳までの乳幼児は「孩児・孩女」など、死産の胎児は水子とつけられます。
「居士・大姉」は院号につけられます。成人以上の男女で、信仰心あつく社会・菩提寺に貢献した人。
「信士・信女」は一般檀信徒で菩提寺や僧侶と親しく信仰を深めた人。
「禅定門・禅定尼」この位号は、僧侶や尼僧の位号に思えますが、そうではなく檀信徒の人で参禅に精励し、いちじるしい宗教的な境涯に到達した人につけられます。
 
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