お墓の歴史墓地の種類と特徴墓地選びのポイントお墓のしくみ墓石を選ぶポイント
埋葬の基礎知識改葬の基礎知識
 
 
   墓地は住宅と同様に買い替えが容易ではありません。墓地の購入を決めたら、まず公営、民営に限らず多くの情報を集めることがポイント。郊外にある民間霊園では、休日に無料のバス見学会が開催されることもあるので、参加するのも一つの方法です。代々受け継がれていくお墓ですから、いろいろな霊園墓地に足を運び、環境や立地、管理条件などを事前調査して、慎重に検討することが大切です。
 
 市街地から遠距離で、交通が不便な場所、山の上で歩行が困難、などの立地条件は避けます。また、階段の多い場所もお年寄りには大変です。誰もが気軽にお墓参りができる場所を選びたいものです。
 
 湿地帯で水はけが悪い場所や崖の上などは避けたいもの。また、近くに巨木があると落ち葉や地中の根によって墓石が傾くなどの悪影響を及ぼしかねません。できるだけ平地が理想ですが、傾斜していたり、造成している場合は地盤の固さなどの確認をしておくことも必要でしょう。東向きで日当たりが良い場所が、お墓にもお参りするにも最適です。
 
 霊園の主な設備には駐車場、管理事務所、トイレ、休憩場、仏具や花店、さらに給水場所などがあり、それらの有無や整備状況、距離などをチェックしておくことが必要です。
 また、宗旨・宗派の決まりや指定石材店の有無などの管理規則、区画が明確になっているかなども確認しておきましょう。
 
 墓地を購入するのは永代使用権を取得することです。
 永代使用とは半永久的な使用のことで、使用権は代々継承されますが、第三者へ譲渡したり、お墓以外の目的に使うことは禁止されています。
 永代使用料は、墓地の規模によって異なりますが、民営よりも公営墓地のほうが安い設定です。また、墓地内の清掃や維持などに毎年管理料が必要で、やはり墓地の規模や種類によって異なります。
 
 
●神式
神社では墓地を所有していないので、公営や民営の墓地に埋葬します。お墓の基本構成は墓石、納骨棺(カロート)、境界石、玉垣、花立て、霊標(仏式の墓誌)など。墓石の形は角柱型が基本で、台石の上にのせる竿石は上に向かって細くなります。

●キリスト教式
【カトリック】
教会ごとに墓地を所有していたり、地下納骨堂を備えているところがあります。
【プロテスタント】
日本キリスト教団各地区ごとに墓地を所有。

キリスト教のお墓は合祀墓はなく個人墓です。お墓の形は、芝生の上にオルガン型や平型、白い十字架と敷石などがあり、構成する付属品などは自由です。